ギャップ

今日は一日中調剤。の予定だったが、午後から1時間ほど調剤してからは病棟へ出す消毒薬・注射用品の仕分けと注射薬の調整をやらせてもらった。

今の病院では生食とか作るのに薬剤師が原液から薄めて作ったりしないで、メーカーが作ったものをそのまま出すことがほとんど。
調整するなんて滅多にないって、今いってる病院では言ってました。

病棟へ出す仕分けは、ダンボールから薬品取り出して棟別に指定の場所の置いておく。
1Lや3L入ってるものもあるから重さもそれなりにある、はっきり言って力仕事です。
箱単位で用意となると、場所が狭いから動かすの大変で。。そのくらいですね。


注射薬の調整は滅多に動かすことがない(らしい)クリーンベンチを使わせてもらった。
デカドロン(だっけな?)の希釈液の調整させてもらった。滅菌された蒸留水80mLにデカドロン20mL入れる。
デカドロン1個で2mL入ってないから、何回も注射筒で吸って、吐いての繰り返しでした。
注射筒は動物実験用のは使ったけど、人に使用するものを使うのは今回が初めて。さらにデカドロンも注射針で刺して吸い上げないと液が取り出せないタイプの容器だったんで面白い体験をさせてもらいましたよ。
このタイプの容器から液を全部吸い出すには、最初から吸うんじゃなくて刺してから空気を送り込んでやる。そうすると容器内の圧が高くなって、後は自動的に注射筒の中に液が入ってくるってわけです。
注射筒を引くよりも押した方が液の入りが速いってのは、今までの経験からしたら何とも不思議で。
まさに実習さまさまですね。


病院で勤めて4年という人に聞いたけど、やはり病院内の仕事というのは、学校で習っているような臨床薬剤師とかなり違いがあるそうな。
「薬剤師の基本的な仕事は調剤だからね。やっぱりそれができてないと話にならんでしょ。臨床薬剤師って言ってるけど、あれとはだいぶ開きがあるよ。」とは、そこに勤めている人の話。
実習先の病院では、院内処方箋が多いから薬剤師の仕事はほとんど調剤で、病棟への見回りは行っても夕方に1回くらいらしい。さらに服薬説明してもその内容を理解できない人にしても仕方ないから、説明を行える人は限られる。

院外処方箋がほとんどの所ではまた話が変わってくるのだろうが・・どうなんだろうね。
就職して、理想と現実とのギャップにとまどったって話はよく聞くけど、見学してもそこの全てを見れるわけじゃないし実際働いてみないとわからないしねぇ。。
病院への就職を考えている人は、この実習終わった後、どんな考え持つのかな?終えてきたみんなと話し合いたい。
この実習の楽しみの一つにそれがある。実現するためにも潰れないように頑張んないと!